綿貫 直也

一筋縄では行かないからこそ、やりがいも大きい

難しくて面白い、農業の仕事

現在はグリンリーフの農場部門を担う四季菜に所属し、ホウレンソウおよび小松菜の栽培管理を担当しています。職業として農業を選んだのは、実家が兼業農家をやっていて、小さい頃から馴染みがあったのが大きいと思います。ただ、この会社での農業は、実家でやっていたのとは比べものにならないほど大規模なので、最初はちょっと戸惑いました。
しかし、自然と触れ合いながら働くのは非常に楽しく、自分のやった作業が作物の出来に影響を与えることもあるので、そういった意味では非常にやりがいのある仕事だと思います。
今は入社2年目ですが、この仕事の面白さ(と同時に難しさ)は、正解がないところだと感じています。たとえば、まったく同じ畑でまったく同じように土をつくって種を蒔いても、常に同じ品質の作物ができるとは限らない。育つ過程の気候などによって、出来は大きく変わってくるのです。それゆえ、採れた作物をよく観察して、常に最良の方法を模索し続けなければいけないのです。ベテランの方がやっても、時にはうまく育たないケースもあるので、とても奥の深い世界だと思います。

野菜を見る目が、以前よりも厳しくなった!?

「農業は正解がない仕事」だと言いましたが、時には思い通りの「答え」が出ることもあります。たとえば、作物の種は機械で均一に蒔くのですが、すべての種が綺麗に発芽するとは限らないのです。しかし、私が蒔いたホウレンソウの種が以前、綺麗に発芽したことがありました。これは、自分にとって最も嬉しかった思い出として残っています。
私は四季菜の社員として、現場では4名のパートさんと9名の海外留学生をまとめる立場にあるので、彼らに適切な指示をして、1日の作業が効率良く進むように配慮しなければなりません。また、上に立つものとして、責任感を持って作業に臨む姿勢も大切です。
現在、私の仕事は現場での栽培に関する作業が中心ですが、将来的には出荷する作物の数量を先読みし、そこから逆算して「どの時期にどれくらい種を蒔けば良いのか」という生産計画を立てる仕事などもやってみたいと思っています。 ちなみに、この仕事を始めてからは、スーパーなどに行くと、ついホウレンソウと小松菜の売り場に目が行き、カブの太さなどを自然とチェックするようになってしまいました!

一日の流れ

  • 7時45分

    出社。
  • 8時

    農場で朝礼。
    スタッフ全員が集まって、1日の作業内容を確認する。
  • 8時30分

    午前の作業開始。
    耕耘機を使って土を耕し、種を蒔く前の準備をする。
    耕し終わったら、そこに肥料を蒔く。
  • 12時~13時

    昼食。
  • 13時

    午後の作業開始。
    午前中と同じ作業を続ける。
    それが終わったら、圃場をまわり、収穫をしている人の作業状況を確認。
  • 17時

    事務所に戻り、デスクワーク。
    分析した土壌のデータ入力や翌日の作業確認などを行う。
  • 18時~19時

    退社。

休日はあまり外出せずに、自宅にいることが多いという綿貫。しかし、仕事を始めてからは体力が必要だということを痛感し、ダンベルやチューブを使って体力トレーニングに励んでいるという。この〝自主トレ〟と農場での実作業によって、今ではかなり体力がつき、食事も入社前よりもずっと多くの量を食べるようになったそうだ。