田頭 登紀

農業への想い捨てがたく、再びグリンリーフへ

社長の考えに共感し、入社を決意

私は大学卒業後にグリンリーフに就職して4年ほど働き、その後はしばらく他の仕事をしていたのですが、「農業をやってみたい」という気持ちが捨てがたく、3年前から再びこの会社で働き始めました。農業に興味を持ったのは就活をしている時で、グリンリーフに入ろうと思ったのは、大学時代にインターンシップで働きに来たことがきっかけでした。
その時、社長の澤浦は「豊作の時は給料が出るけど、不作の時は給料が出せないというのでは、会社として成り立たない。だから、ウチはこんにゃくの加工をメインに、安定した事業を展開していきたい」と言ったのですが、その考えに共感させられたのです。
以前は農場で働いていましたが、現在は営業開発部で主に新商品の開発を担当しています。新商品の開発は、まずこちらで企画を考え、それを取引先のお客様に提案。お客様から良い反応があれば、サンプルなどを用意してプレゼンに入ります。そして、先方の了解が得られれば、新商品として本格的に開発がスタートすることになります。

グリンリーフならではの体制も、強い武器に

現在、私はあるお客様企業と共同で開発した〝調理セット〟を担当していますが、これは真空パックされたカット野菜がタレや肉などと一緒になっているので、包丁を使わずに調理できるのが売りです。また、他のお客様企業向けには、漬け物を企画しています。
こうした商品開発のための打ち合わせが頻繁にあるため、多い時では週に2回は東京に出張します。広大な緑が広がる群馬の農場から、高層ビルが林立する東京のオフィス街へ――。お客様のところでは、綺麗なキッチンスタジオでサンプルの料理をつくることもあるのですが、そんな時は自分が農業の仕事に携わっていることが信じられなくなります(笑)。
農業法人として急成長しているグリンリーフは、今のところ東京に営業所は設けていませんが、私はむしろこれが良いと思っています。というのは、農場、生産者、事務所がひとつの場所に集約されているので、商品についてのクレームなどがあった場合、すぐに現場に行って状況を確認した上で対処できる。こうした体制があるからこそ、私たちも自信を持って商品をお客様にお薦めできるのです。

1週間の流れ

  • 月曜

    午前:営業会議。
    先週の報告と今週の予定発表を行う。
    午後:新商品の企画会議および野菜くらぶとの会議。
    漬け物はほぼ3カ月ごとに新商品が出るので、数ヵ月先を見越して新商品を企画する。
  • 火曜

    主に東京で、取引先と打ち合わせ。午前と午後で2軒の企業を訪問。
  • 水曜

    前日の打ち合わせで出た課題などを解決するための業務を行う。
  • 木曜

    東京のお客様企業先で、新商品のサンプル提案などを行う。
  • 金曜

    事務所での仕事。
    出張のまとめと社内の調整業務。
  • 土曜

    イベント参加。
    お客様との交流会を開催し、農場見学や収穫体験などを実施。
  • 日曜

    休み。

大学時代は、山登りをするために京都から長野によく行っていたという田頭。「でも、その隣の群馬は、自分にとってまったく知らない土地でした」。群馬に住むようになった今も、休日になると山歩きを楽しむことが多いそうだ。また、父親の遺志を継いで、教会に通ってキリスト教の勉強もしているという。